【なぜ、勉強するのか②】
なぜ、勉強するのか。勉強の目的をどこにもとめるか。
塾生を見ていて、勉強をがんばる子とがんばれない子の違いを考えてみました。

勉強をがんばる子は、勉強の先に「明るい未来」を描いています。
志望校への合格であったり、将来の夢やなりたい仕事といった「明るい未来」と勉強が結びついています。

「この高校に入りたい。だから勉強する。」「この仕事につきたい。だから勉強する。大学に行く。」
自分があこがれる姿に到達するための手段として、勉強があるのです。
漠然とでも、「明るい未来」があると信じていれば、勉強をがんばれます。もちろん、より具体的にイメージできたほうがより熱心になるでしょう。

勉強をがんばれない子は、自分が今やりたいことばかり考えていて、長期的な視野がなかったり、あこがれる姿も特になかったりします。

子どもたちの視野を広げてあげるのは、親であったり、周りの大人たちの役割です。
また、お子さんによっては、親御さんからいつも怒られてばかりで、「自分はダメなんだ」「自分の考えはまちがっている」と思い込んでいることもあります。
専門的な言葉でいえば、「自己肯定感がない」子どもたちです。
こういったお子さんは、全体的に消極的になって、あこがれを持てない。あこがれを持っても、「どうせ認めてもらえない」と考えてしまいます。

親御さんや周りの大人が、子どもの得意な部分や良いところを認めてあげて、視野を広げてあげることが大切だとつくづく思います。

「なぜ、勉強するのか」という問いに唯一の正解はなく、子どもたち自身が、自分にあった答えを見つけることが大切です。
大人たちにできることは、子どもたちの得意をみつけ、認めてあげて、視野を広げて、助言をすること。
子どもたちの自己実現欲求をくすぐることです。