テストを分析するためには、自分でも解いてみるのが一番!ということで、特に数学や英語は自分でも解いています。

今回は、平戸中学校の第一回実力テスト、中3の数学です。
入試形式の問題も出題され、軒並み苦戦しているようでした。

今回はその中から、大問の4です。

入試でもよく見る、1次関数と面積のかけ合わさった問題です。
知識として必要なのは、中2で習う1次関数と、小学校で習う長方形・三角形の面積の公式です。

初めて見る出題パターンで、頭の中が「???」となった生徒さんも多かったようです。

画像は、私が自分で解いてみたときのノートをスキャンしたものです。
途中式を見ていただければわかると思うのですが、難解な計算は出てきません。

これは、知識だけでなく、「思考力」「発想力」を試す問題で、近年の入試では定番パターンといえるものです
この手の問題は、公式や解法を丸暗記するだけの勉強では限界があります。

では、この問題が解けなかったから、自分には「思考力」や「発想力」が欠けているのか、といえばそんなことはありません。

「思考力」「発想力」の問題も、基本パターンといえる問題はありますので、まずはそういった問題を解いて、経験を積むことです。

基本のパターンを解いて経験を積んでくると、なんとなく「こうやったら解けそうかな」という仮説が頭の中に浮かんでくるようになります。

ただ、その解法ではうまくいかないこともあります。
そういうときは、別の解法(仮説)を考えてみましょう。
そうやって試行錯誤していくなかで、正解に結びついていきます。
この試行錯誤が大事なのです。

数学は、今まで多くの数学者たちが、仮説を立て、試行錯誤を重ねてきた中で発見があり、長い年月をかけて発展してきました。
試行錯誤をしながら、解法を見つけていくことこそ、数学の醍醐味なのです。

いきなりズバっと答えがでなくても、いろいろと自分なりに試行錯誤したり、ときには解答や解説を見て、解き方を研究したりしながら、経験を積んでいってほしいと思います。
その試行錯誤が「思考力」「発想力」を鍛えてくれるでしょう。