【勉強のやり方・数学編】計算問題と料理

たまに塾生にも話すことですが、数学の計算問題と料理はよく似ています。

初めてつくる料理は、まずレシピを見ながら、慎重につくるはずです。
計算問題も同じように、初めて解く問題は、レシピの代わりに例題を見ながら、慎重に解くことが大切です。

レシピ見ないでつくるとマズイ料理ができ、例題を見ないで自己流で解くと間違えます。

そして、初めてつくる料理は時間がかかるように、初めて解く問題も時間がかかります。けれど、料理も計算も何回もトライしているうちに、上達してきて、てきぱき順序良くできるようになります。

中学数学までの計算問題であれば、正しい知識をもって、正しい手順で解いていけば、必ず正解にたどり着くことができます。
極端なことを言えば、中学数学の計算問題は「作業」です。
「作業」であるということは、練習して「慣れてくれば誰でもできるようになる」ということです。

料理が苦手な人でも、同じメニューを何度も作っているうちに上達してくるように、計算問題が苦手でも、何度も解いているうちに上達してきます。

センスもあるかもしれませんが、そんなことより「上達したい」という気持ちが大切です。

「作業」は料理だけではなく、お仕事全般にも共通する面がありますが、子どもたちは当然ながら仕事をしたことがありませんので、料理に例えています。

もう少し発展して。
計算が「作業」であるということは、仕事と同じように効率化を図ることができるということです。
数学の問題も、創意工夫によって、より素早く、より正確に解くことができます。
同じ答えを導くにしても、数学にはスマートなやり方というのが存在します。
スマートな解き方を、数学好きは美しい解き方と言ったりします。
それを考えるのが、数学の醍醐味でもありますし、将来的に、仕事に就いたときに、創意工夫を考える、効率化を考える素養につながっていきます。