【あなたはどのタイプ? 勉強のタイプ別診断①】
子どもたちの性格は十人十色。勉強に対するアドバイスも多岐にわたります。
けれど、ある程度はタイプ分けをすることで、アドバイスが伝わりやすくなることもあります。

今回はシンプルに「理解のスピード」と「モチベーション(やる気)」の2つの軸で4つのタイプに分けて考えてみましょう。(先に画像を見てから読んでいただいたほうがわかりやすいかもしれません。)

タイプ① 理解も早く、モチベーションも高い「勉強熱中」タイプ
 いちばん理想的な状態にあるタイプです。理解も早く、モチベーションも高いので、課題を与え続ける限り、どんどん解きすすめてくれます。
 このタイプは集中力もあるので、勉強に「熱中」することができます。ただ、勉強だけが目的になってしまうこともあるので、熱が冷めないように気を付けてあげることが大切です。

タイプ② 理解はゆっくりだが、モチベーションは高い「コツコツ努力」タイプ
 授業の理解はマイペースだけれど、しっかり努力して挽回していくタイプです。このタイプは、難しい理屈はやや苦手ですが、努力する才能がありますので、英単語や漢字など暗記科目が得意です。
 基本的に真面目な子が多いのですが、真面目さがゆえ、宿題や課題が多くなってくると、「終わらせる」ことが目的になってしまいがちです。その結果、全体としての理解が薄くなり、「頑張っているのに伸びない」となり、自信を失ってしまうことがあります(タイプ④になってしまいます)。

タイプ③ 理解は早いが、モチベーションが低い「やればできる子」タイプ
 授業の理解は早いのに、努力が嫌いだから損をする、「もったいないな」と思われてしまうタイプです。理解は早いので、小学校のときは努力しなくても授業を聞いているだけでテストは高得点。結果として、努力する習慣がつかなかった、なんてパターンもあります。それで中学、高校で苦労するなんてことも。
 とにかくモチベーションが低いので、テスト前でもあまり勉強しない。けれど、何かきっかけがあって切り替われば、一気に伸びていきます。

タイプ④ 理解もゆっくり、モチベーションも低い「自信喪失」タイプ
 授業の理解はマイペース。かといってモチベーションも低いので努力もしない。いつも成績もビリから数えたほうが早いというようなタイプです。
 飽きっぽくてすぐ結果が出ないと続けられない。努力が嫌い。勉強も嫌い。だから、「勉強なんてしたって意味がない」とひねくれてみたり、部屋でゲームやタブレットばかりしていたり、全般的に無気力だったり…。
 とにかく勉強に対する自信や勉強への熱意が失われているので、そこの回復が急務です。

皆さんは自分がどのタイプだったでしょうか。このタイプ別の診断を基本として、その子の個性を考えてアレンジしていけば、効果的なアドバイスをしてあげることができます。
次回は、どんなアドバイスが考えられるか、考えてみましょう。